25年前の春。
2人の子どもが、同じ幼稚園を卒園しました。彼らはとてもよく似ていました。どちらもごく普通の家庭の長男で、2歳下の弟がいました。2人とも明るく、運動が得意な子どもでした。
この2人が最近、卒園25周年の同窓会で再会しました。彼らは今でもよく似ていました。
2人とも幸せな結婚をし、子どもが1人いました。そして2人は、同じ大手メーカーに勤務していたのです。
しかし、違いもありました。
1人は、一流大学を卒業し、誰からも好かれる人柄と、コミュニケーション能力の高さを評価され、若くして本社の課長に抜擢されていました。もう1人は、地方に勤務する彼の部下でした。
何がその違いを生んだのでしょう?
あなたは何が原因でこのような違いが起きたのか疑問に思いませんか?それは持って生まれた頭の良さや才能、運ではありません。ひとりが努力をし、もう一方が努力をしなかったわけでもありません。
彼らの人生を分けたもの、それは幼少期に「楽器」を習っていたかどうかだけの違いだったのです。
幼少期の教育が人生にどのような変化をもたらすかについては、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授(ノーベル経済学賞受賞)の研究(ペリー就学前プロジェクト)が有名です。
貧困層のアフリカ系アメリカ人の3〜4歳の子ども123人を2つのグループに分け、1つのグループを週3回、2時間のプレスクールに2年間通わせ、プレスクールに通ったグループと通わなかったグループで、その後の人生にどんな変化が起こったかを追跡調査しました。
その結果、40歳の時点で両者に明らかな違いが現れました。プレスクールに通ったグループは、通わなかったグループに比べ、収入が多く、持家率や学歴が高く、また生活保護の受給率が低いなどの差が見られたのです。
ヘックマン教授は、プレスクールで育まれた学習意欲が長期にわたって影響した結果だと分析しています。
勉強して偏差値の高い難関校へ行くことが、人生の成功につながる。それは、幻想です。
学校を卒業して社会に出ると、勉強ができるだけでは通用しないことを知るようになります。つらいことがあるとすぐに逃げ出したくなったり、まわりとうまく折り合いをつけられなかったりして、忍耐力や協調性といったことが社会的成功と深く関係していることに気づくのです。
ペンシルバニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワース教授が、社会的成功をおさめた人の要因を分析調査しました。その結果、成功の基盤にあるのはIQや学力、外見や健康でもなく「やり通す力」であることがわかったといいます。
ダックワース教授は、習い事など何らかの活動を長期間かけてやり通すことで、忍耐力が養われ、その過程で、さらに「やり通す力」も育つと指摘しています。また、「やり通す力」を育てるには、音楽など順序立てて練習を積み重ねる習い事が効果的だと説いています。
東大生の2人に1人が子どもの頃にピアノを習った経験があり、エレクトーンやバイオリンなどの楽器を含めると東大生の3人に2人が子どもの頃楽器の習い事をしていたという調査結果があります。(東大家庭教師友の会調べ)
トロント大学のシルベイン・モレノ准教授が48人の就学前の子どもに行った調査では、音楽のレッスンを受けた子どもは、わずか20日でIQ(知能指数)が高まり、その上昇率は視覚芸術(絵画・彫刻・版画・写真など)の授業を受けた子どもの5倍にもなりました。音楽の訓練が、子どもの計画力、戦略性、問題解決能力を高めると結論付けています。
脳は20歳時点の発育度を100とすれば、4歳ですでに約80、6歳では約90にも達します。2000年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授が「IQを高めたければ、乳幼児期の働きかけが重要」と指摘している理由もここにあります。
ブリティッシュコロンビア大学が近隣の公立高校の生徒約11万3000人を対象に実施した大規模調査では、楽器や歌の演奏をたしなむ高校生は、そうでない高校生と比べて数学、科学、英語の成績が高いとする結果が出ました。しかもこの傾向は、声楽よりも楽器に顕著でした。
この研究を主導したピーター・ゴズアシス博士は、「楽器の弾き方の習得や合奏には多くのことが要求されます。楽譜の読み方を覚えたり、目や手と脳の協調性、また鋭いリスニング力も必要です。合奏のためのチームスキルや、練習習慣も身につけなくてはならないでしょう。こうした学習経験はすべて、子どもの認知力と自己効力感(自分の能力に対する信頼感)を高める役割を果たしていると言えます」とコメントしています。
また楽器演奏には語学習得能力を高める効果があると言われています。雑音の中で必要な会話を聞き分ける能力を高めることができ、脳科学者の古屋晋一先生は「楽器は語学能力を育むサプリメント」と指摘しています。
また、はじめはつたなくても、練習を重ねれば重ねるほど上達する、というのは数学の問題演習にも当てはまります。楽器演奏の練習の積み重ねや、同じリズムの繰り返しは、順列・組み合わせや数列など理数系問題の規則性やパターン発見の訓練にもなり典型的なパターン学習である受験勉強にも効果的です。
バーモント大学のジェームズ・ハジアク教授らは、6〜18歳の子ども232人の脳をスキャンして分析し、「楽器を練習した子どもほど、集中力などに関する脳の部位(大脳皮質)が発達している」と発表しています。
ピアノは、今弾いている音の次の音やフレーズの進行、音楽の作り方、バランスなど多くのことを考え、聴覚や視覚をフル回転させた状態で演奏することになります。また、練習時に何がうまくいかないかを考え、集中して自分の演奏を聴かなければなりません。このような毎日の練習時における習慣が集中力を高めていくのです。
グループレッスンや合奏は、音楽を楽しむだけでなく、仲間とコミュニケーションを取ることで、より良い演奏に繋がります。グループでの演奏では、自分のパート以外の音を聴きながら演奏する必要があります。このように、自分以外の人を意識することで、協調性や相手を思いやる気持ちが育ちます。
また、グループでの演奏では、同じ目標に向かって仲間と頑張ることで積極性が学べます。自分よりも上手な人と一緒に演奏することで、自分の成長に繋がります。逆に、自分よりも下手な人をサポートすることで、リーダーシップやチームワーク力が身に付きます。
練習や演奏には、個人の努力も必要ですが、グループでの活動によって、音楽以外のスキルも身に付けることができます。それによって、音楽を通じた豊かな人間関係が築かれます。
どんな習い事でも学習し、それなりの技術水準に達するまでには長期間、努力を重ねることが不可欠です。時には退屈になったり、わずらわしくなったりすることもあるでしょう。しかし、目標を見据え、粘り強く続けることで、一度始めたら最後までやり通す責任感が養われます。
また、習い事を通じて、幼い頃から大人や年上の人と接することで、社会で必須とされる常識やマナーを身に付けることもできます。例えば、音楽教室でのレッスンや合奏では、先生や先輩、仲間と接する機会が増えます。その中で、礼儀作法や規律を学ぶことで、社会での対人関係を円滑にすることができます。
対 象 | レッスン料金 |
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らっきークラス |
5,500円(月額・税込) |
ぷっぷるクラス |
5,500円(月額・税込) |
ぷらいまりー1(3歳) |
6,600円(月額・税込)〜 |
幼児科(4〜5歳) |
7,150円(月額・税込) |
ピアノコース(3歳〜) |
6,050円(月額・税込)〜
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エレクトーンコース(3歳〜) |
8,250円(月額・税込)〜 |
プレジュニア |
8,360円(月額・税込)〜 |
プレジュニア・パーソナル |
10,120円(月額・税込)〜 |
ジュニアスクール(ドラム・ギター) |
8,800円(月額・税込)〜 |
別途(入会金・施設費・土日レッスン料) |
お問い合わせください |
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教室名: | ハローミュージックおのみち |
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会社名: | ワタナベミュージックラボ |
TEL: | 0120-37-8084 |
住所: | 〒722-0051 広島県尾道市東尾道19ー7 |
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